hijaiのブログ

沖縄、日本、世界の情勢や芸術について自由に意見するぞー

辺野古移設反対のデニー知事が大勝したのに、市長選は移設反対が7選全敗した それが沖縄

辺野古移設反対のデニー知事が大勝したのに、市長選は移設反対が7選全敗した それが沖縄 


6月11日に行われた沖縄県知事選挙開票の結果
玉城デニー、無所属・現。当選。33万9767票
佐喜真淳、無所属・新。27万4844票
下地幹郎、無所属・新。5万3677票


辺野古移設反対を選挙公約にしたオール沖縄のデニー知事の大勝である。
今年は知事選だけでなく7つの市長選も行われた。県知事選に圧勝したデニー知事は、辺野古移設反対を公約したオール沖縄の市長候補者応援した。市長候補がが圧勝したデニー知事と同じオール沖縄であり辺野古移設反対を公約しているなら市長選はデニー知事が応援した候補者が当選するはずである。ところがそうではなかった。なんと、デニー知事が応援したオール沖縄の候補者が全員落選したのである。知事選でも負けていた普天間飛行場ある宜野湾市と移設予定の名護市以外の5市では全勝するかもしれない勢いがあったはずなのに蓋を開けてみれば全敗したのである。全敗するのは考えられないことである。しかし、7線全敗した。知事選で大勝し県民支持が圧倒的であるデニー知事が応援した市長候補が全敗したのである。なぜ、全敗したのか。そのことを的確に説明したマスメディアはない。全敗した事実を報道するだけである。説明できないのだろう。


 デニー知事は辺野古移設反対である。デニー知事が大勝したので沖縄県の民意は辺野古移設反対であるとマスメディアは報道した。多くの専門家も民意は辺野古移設反対と判断していた。ところが市長選では移設反対を選挙公約にしたオール沖縄の候補者が全員落選した。市長選からみれば民意は移設反対ではないことになる。すると田原氏のような移設反対派のジャーナリトは、当選した市長は移設賛成ではないと言うようになった。確かに移設賛成を公約にした市長はいない。はっきりしているのは反対ではないということである。なぜ、県知事選では移設反対のデニー知事が大勝したのに市長選では移設反対が全敗したのか。県民の本心はどこにあるのか。という疑問が出てくる。この疑問を解いた専門家はまだ居ない。恐らく解けないだろう。


 辺野古移設反対で結集したオール沖縄の知事選は圧勝し、7市長選は全敗した。これは市民の選挙の結果である。つまり県民の選択であり、民意ののだ。こ
移設反対派の知事選圧勝と市長選全敗が沖縄の現実であるのだから、この事実を認めて、原因を解き明かすことが必要である。しかし、まだ解き明かしていない。解き明かすことができないのだろう。ということはジャーナリストや専門家は沖縄の本当のことを理解していないということになる。


マスメディアはデニー知事の勝利を根拠に民意は移設反対である決めつけている。県の民意は知事選にありということだ。しかし、市民は県民でもある。市長選の結果は県民の民意ではなとは言えない。移設反対派が7市長選を全敗したことは県の民意が移設反対ということに疑問を生じさせる。


知事選の民意は移設反対であるが市長選の民意は移設反対ではないことは確かである。移設反対ではないということは賛成ということになる。積極的な賛成もあれば消極的な賛成もあるだろう。また、賛成でもないが反対でもないという市民もいるだろう。はっきりしているのは移設反対ではないということである。これはまぎれもない事実である。
県知事選では移設反対が勝利し、市長選では敗北したのには理由があるし、解明されなければならない。解明することによって沖縄県民の本当の民意が分かる。解明の役目は選挙専門のジャーナリストがやらなければならない。しかし、今までジャーナリストは解明していない。田原総一朗氏のように辺野古移設反対のオール沖縄に勝った市長も辺野古移設には賛成ではないといい、デニー知事が勝利したから民意は移設反対だろうと問題をぼかしているだけである。解明したジャーナリストは居ない。それが事実である。


なぜ、移設反対のデニー知事が圧勝したのに市長選では移設反対が全敗したのか。この事実を解明しないと県民の本当の民意は不明である。市長選を見れば民意は移設反対であるとは断言できないのが沖縄の真実である。


移設反対のデニー知事が圧勝したのに市長選では移設反対派が全敗したことを解明していく。沖縄県民の民意を明らかにしていく。


 デニー知事はなぜ大勝したか
デニー知事はタレント出身である。30歳のときにタレントとして独立したデニー氏は琉球放送ラジオ(現在のRBCラジオ)の人気番組「ふれ愛パレット」のパーソナリティや、1998年7月にスタートした沖縄市エフエムコミュニティ放送の「OKINAWAミュージック・タペストリー」の総合プロデュースとパーソナリティ[、イベントの司会などを務めた。ラジオではウチナー語を駆使し、高齢者から絶大な支持を受けた。
デニー氏の人気は高く。人気に注目した知人が沖縄市長選に出馬をすすめた。市長選には出馬しなかったが、市議会議員選挙に出馬しトップ当選した。トップ当選したのはタレントとしての人気である。
 2009年に沖縄3区から民主党公認で立候補した時は自民党前職の嘉数知賢を破り、初当選した。
2014年の第47回衆議院議員総選挙では、翁長雄志沖縄県知事が推薦する「オール沖縄」の候補として生活の党公認で沖縄3区から立候補し当選した。
2018年に、故翁長雄志知事の後継としてオール沖縄から知事選に出馬し大勝した。2022年の知事選も大勝した。
デニー知事が大勝した原因はなにか。
デニー知事は衆議院議員であった。県民の支持は高かった。国会議員であったデニー氏が故翁長前知事の後継者として県知事選に立候補したのだ。保守の故翁長知事が左翼と共闘するオール沖縄を結成した時に「イデオロギーより沖縄アイデンティティー」を売り物にした。翁長氏の「アイデンティティー」は県民の心を掴み、2014年の知事選に大勝した。翁長氏の「アイデンティティー」の後継者となったデニー氏だったから2018年の知事選に大勝した。そして、2期目の2022年の知事選でも大勝した。


デニー知事の本名は玉城康裕(たまきやすひろ)である。普通は選挙に立候補する時は本名を使うだろう。しかし、デニー知事はタレント芸名のデニーを使った。デニーで有名になっていたし、デニーのほうがハーフであることで注目されやすい。デニーと知った瞬間に母子だけの貧しい生活を送っただろう。子供の頃はいじめられて苦労しただろうと沖縄県民は想像する。
もし、デニー氏の母が結婚していたら父親と一緒にアメリカに行っている。沖縄にはいなかっただろう。結婚しなかったから母子だけの家庭だった。私の周囲にもハーフは居た。
二軒隣の家にアメリカ人と結婚している女性がいた。一カ月に一度は親子4人で実家に来ていた。長女は私と同じ年齢だった。私たちは姉弟と遊んだ。その家族は米国に去った。
同級生にジョージという子がいた。とても小さな家に母、姉、ジョージの3人が住んでいた。ジョージは金髪でハーフだったが姉は髪が黒く沖縄人だった。彼は今も沖縄に住んでいる。
祖父母が育てているハーフがいた。名はベッキーといった。ベッキーはよく虐められていた。ベッキーは祖父の家から居なくなった。祖父はベッキーはアメリカの父親の元に行ったといった。しかし、嘘だった。アメリカではなくコザの親戚の家に移ったというのが本当らしい。
ハーフという逆行の生活から這い上がって国会議員、知事になったということは素晴らしいことである。多くの県民がデニー知事を応援し投票しただろう。デニー知事自身の人気と沖縄アイデンティティーの故翁長知事の後継者であることを多くの県民は支持し投票した。だから、知事選で圧勝したのである。辺野古移設反対の公約がデニー知事を圧勝させたと思うのは間違いである。間違いであることを証明したのが市長選7連敗なのだ。


 辺野古移設反対の公約がデニー知事を大勝させていたのなら市長選でも勝っていたはずである。しかし、全敗した。知事選と市長選では支持層に決定的な違いがあった。知事選は初期の頃のオール沖縄のアイデンティティーがあり、保守+左翼がデニー知事に投票した。しかし、市長選ではアイデンティティーは破綻し、保守対左翼の対決になった。保守対左翼の選挙で保守が7連勝したのである。
 デニー知事とオール沖縄の市長候補は同じ辺野古移設反対を掲げたのにデニー知事は大勝し、市長選は7連敗したと考えるのは間違いである。そのような考えでは知事選と市長選の結果を正確に分析することはできない。
辺野古移設反対を理由にデニー知事に投票したのは市長選で7連敗した左翼に投票した市民である。辺野古移設反対がデニー知事を大勝させたのではない。市長選7連敗させた市民と勝利させた市民がデニー知事に投票したから大勝したのである。
市長戦でのオール沖縄推薦の立候補者はデニー知事とは違った。デニー知事は保守も支持するアイデンティティー政治家である。しかし、市長選の立候補者は左翼系の立候補者である。
知事選は自民党VS保守+左翼の選挙戦であったが、市長選は保守VS左翼の選挙戦になったのである。復帰50年で明らかになっているのは左翼の衰退である。オール沖縄は故翁長知事によって保守と左翼が合流した。合流したからといって左翼の勢力が拡大したのではない。左翼の衰退はオール沖縄でも進んでいた。そのことが豊見城市長選で判明した。豊見城市長選挙でオール沖縄は現職の市長を擁していた。ところが現職の市長が自民党推薦の新人に敗北したのである。左翼衰退が豊見城市長選で明らかになった。


普天間飛行場の辺野古移設を新基地建設とうそぶき、辺野古移設反対に固執する左翼への支持は減り続け、保守支持が増え続けているのが沖縄である。