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マルクス主義学者の下らぬ沖縄論を批判する

マルクス主義学者の下らぬ沖縄論を批判する


 「人新世の『資本論』」著者・斎藤幸平さんと玉城デニー知事が那覇市のジュンク堂書店那覇店で対談した。資本論と言えばマルクスである。マルクスと言えばマルクス主義である。日本でのマルクスの人気は高く、マルクス主義者は多い。斎藤幸平氏は日本の哲学者、経済思想家、マルクス主義者。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部准教授である。
 斎藤氏はデニー知事に、沖縄の貧困率の高さや米軍基地問題は資本主義などの「構造的な問題」だと指摘し、経済成長を至上とするやり方ではなく、沖縄本来の文化や精神を生かした社会、経済の在り方を提起した。沖縄は再び貧困の島になれと定期したのである。
 戦前の沖縄は「芋と裸足の時代」と言われるほどに非常に貧しかった。小さな島で資源はない。赤土で農業にも適していない。沖縄が貧しいのは沖縄の自然がもたらしたものである。戦後米軍が駐留することによって沖縄はどんどん経済発展をした。斎藤氏は沖縄の貧困率の高さの本当の原因を知らない。東京から沖縄をみているからである。
 戦後の沖縄は米軍が駐留することによって経済は発展したし民主主義も発展した。復帰したらますます発展した。沖縄の貧困率が高いといっても昔に比べればはるかに改善している。これからも改善していくのは確実である。現在の状態を単純に全国と比べるのは間違っている。沖縄の歴史的発展を参考にしながら見るべきである。沖縄の地理的条件、歴史を無視しているのが斎藤氏である。 
学生の頃、学生運動が盛んであった。革マル(革命的マルクス主義)に入った。マルクスを勉強した。マルクスの資本論は資本主義を批判している本だろうと思っていたが、全然違っていた。資本経済の仕組みとどのように資本経済は発展するかを解明した本だった。経済には興味がなかったので途中から読まなかった。


斎藤氏は資本主義について「価値や資源などを収奪し、いらないものを外部に押しつけていくシステムだ」と指摘いるが、マルクスはそんなことは書いていない。マルクスは剰余価値額学で資本を所有するだけで労働はしないのに利益によって収入を得ると述べそれを搾取といった。だが利益は新しい工場をつくって生産を拡大していく。現在は不良品によって消費者が被害を受けたら保証する。搾取は剰余価値のごく一部であると説明している。株主の収入が純粋な搾取である。あたかも利益のすべてが搾取であるとみなしているのがマルクス主義である。マルクス主義はマルクスの理論を捻じ曲げている。


斎藤氏は沖縄の社会や経済の方向性について「豊かな自然やゆいまーる精神など、地域性に基づいてつくっていく潜在能力がある。経済成長至上主義でないようなSDGsや沖縄振興計画をつくっていく必要があるのでは」と提起した。そして、地場産業の創出や食糧自給率の向上、自然エネルギーを増やすことも挙げた。沖縄を理解していない沖縄をバカにした斎藤マルクス主義学者の発言である。


ゆいまーるは沖縄の極貧から生まれた精神である。三歳の時に家を建てた。材木は米軍が捨てたのを手にいれ、村人がゆいまーる精神で無料で働いて建てた。戦前もゆいまーるで家を建てていた。だから、村の家を建てるのを商売する大工はいなかった。
数日でトラックに乗せる10トン近くのきびを刈るときもゆいまーるだった。人を雇っては赤字になる。だから、村人は無料できび刈りを手伝った。
貧しい村人が最低の生活を支えるために助け合ったことから生まれたのがゆいまーるである。沖縄の極貧の象徴であるゆいまーるを斎藤氏は美化している。ゆいまーるにはよそ者を排除する精神もある。ゆいまーる精神の地域はよそ者を排除する地域主義なっていくだろう。そんな沖縄になれと斎藤氏は主張しているに等しい。


デニー知事は斎藤氏の本の売り上げとマルクス主義の宣伝に利用されただけだ。そんなことに気付くことができないデニー知事である。