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尼崎市長選は維新の会VS自民党・立憲民主・共産党・公明党 奇妙な選挙戦である

尼崎市長選は維新の会VS自民党・立憲民主・共産党・公明党 奇妙な選挙戦である


 兵庫県尼崎市長選(20日投開票)に、日本維新の会公認社会福祉法人理事長の大原隼人氏(44)と、現職から後継指名された前市教育長の松本真氏(43)=無所属=が立候補を表明した。新人同士の一騎打ちとなる公算が大きいが、市長選は維新の会対保守・左翼の既成政党の戦いになりそうだ。
 松本候補を自民、公明と立憲が支援している。それだけではない。なんと共産党も支援する。あり得ないことである。共産党は市長選には独自の候補を立ててきた。それが共産党イデオロギーの方針である。ところが今回は擁立を見送ったのである。維新に勝たせたくないから立候補を出さないで実質的に松本候補の後押しに回る。共産党は維新は第二の自民党と決めつけている。維新に敵対意識が強い共産党が第一の自民党と一緒に一緒に第二の自民党の維新と対決するのは奇妙である。
実は共産党は自民党よりも維新の会のほうを敵視している。大阪で痛い目にあったからだ。共産党にとって自民党よりも維新の方が政敵なのだ。だから、維新の大原氏を落選させる目的で松本氏を応援する。


 尼崎市長選は維新VS非維新になっている。戦後は自民党、社会党、共産党から始まった。社会党の分裂、自民党からの離脱など変動はあったが基本は旧三党が離合集散してきた。維新の会は旧三党とは違う新しい政党である。宝塚市長選は歴史的な視点からみれば旧来の政党と新しい政党の対決である。


尼崎は維新の牙城である大阪に隣接し、県内でも特に強いエリアである。市議会(定数42)では8人を擁する第2勢力で、夏の参院選では市内比例票でトップの約5万2千票を得た。
維新が県内首長選に公認候補を出すのは尼崎市長選で5回目である。昨年の宝塚市長選では約1600票差まで迫るも、他の3回はいずれも大敗した。大阪府外で初の公認首長を誕生させることができるか。


 維新が勝利すれば旧来の保守・左翼共闘に新保守が勝つことになる。