hijaiのブログ

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自民党の裏金の責任は与党になれない野党にある

自民党の裏金の責任は与党になれない野党にある


 55年体制から社会党と共産党は一度も与党になったことはない。非自民非共産党の保守と左翼の結集で社会党は与党になったことはある。しかし、保守と左翼の合同による政権は短命であった。55年体制からの65年間で与党になったのはたった6年間である。60年間は自民党が与党であった。ほとんどは自民党政権であったのだ。献金は与党に集まるのは当然のことである。60年間与党であった自民党に献金が集中したのは当然のことである。


 自民党が与党であり続ける原因は野党の政治力のなさある。2009年に野党であった民主党が308議席を確保して与党になった。しかし、民主党政権の政治は失敗の連続であった。民主党は3年で国民の支持を失い与党から転落した。民主党政権ではっきりしたのは自民党以外の政党が政権を維持することはできないということである。だから、自民党政権が続いている。与党である自民党に献金が多く集まるのは当然のことである。自民党が与党であり続けるから献金は莫大になっていった。そして、莫大な裏金が生まれた。
 民主党が政権を順調に運営し、国民の支持を集めて与党であり続けていたら、献金は民主党にも増えていき、自民党だけに莫大な献金が集まることはなかっただろう。民主党が政権運営に失敗し、国民の支持を失ったから自民党政権が続いた。だから自民党に献金が集中した。裏金の根本問題は自民党が与党であり続けたことである。自民党を与党にし続ける原因は野党の政治能力のなさにある。


 野党は裏金問題で自民党を追い詰めて、自民党の支持率を下げようとしている。政倫審を開き、政治資金パーティー裏金事件を受けた議員を呼びつけ追及しようとしている。野党は衆院側では政治資金収支報告書に不記載があった現職議員51人全員の政倫審出席を求めている。正義の野党、悪の自民党という構図である。


 野党が一番問題にするべきことは自民党を与党にし続けさせたことだ。万年野党であるのを反省するべきだ。あり得ないことであるが、裏金問題で自民党を追い詰めて国民の支持を下げ、野党が政権を握ったとしたとしても、民主党のように三日政権で終わるだけである。裏金の根本問題は野党にある。
 万年野党の共産党の田村智子委員長は自民党の対応について「不誠実だ。自浄能力を発揮しなかったら、自民党はもう終わりだ」と批判したという。苦笑してしまう。