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ミャンマーとウクライナは厳しい民主主義の戦いが続いている

ミャンマーとウクライナは厳しい民主主義の戦いが続いている


アウン・サン・スー・チー氏の政党が総選挙で圧勝したので国軍がクーデターを強行し政権を握ってから3年になる。国軍はミャンマーが議会制民主主義になるのを阻止し、軍事独裁国家にした。スー・チーは逮捕され留置されたまま3年間が過ぎた。スー・チー氏率いる政党、NLD=国民民主連盟は国軍が定めた法律で政党の再登録ができずに国軍政府は解散を命じた。
NLDだけだったらミャンマー国軍が支配する国になっていただろう。しかし、ミャンマーに武装した少数民族が存在し、自治権拡大を求めて国軍と戦ってきた。国軍が政権を握ると国軍に支配されることを嫌った少数民族の抵抗が激しくなった。国軍政権への抵抗に立ち上がったミャンマー市民の一部は武器を持ち国軍に抵抗した。そして、市民軍と少数民族は連帯して国軍と戦うようになった。 


軍事政権の打倒を目指す少数民族武装勢力などが昨年10月、国軍に本格的な攻撃を仕掛け、国軍は劣勢に立たされている。少数民族武装勢力の攻勢で国軍の500か所の拠点が陥落した。内戦は国土の7割に広がっている。国軍の空爆強化で国民の犠牲も拡大し続けており、国軍の強権統治が混乱に拍車をかけている。


武器を持つ国軍が武器を持たない民主主義を求める圧倒的な市民を武器で支配をしたのがミャンマーである。武器に対して選挙の票は無力であることを痛感させたのがミャンマー国軍のクーデターである。武器には武器で戦わなくては勝てない。
ウクライナも同じである。ウクライナの民主主義を守るためにはプーチン独裁国のロシア軍に武器で対抗し、武器で勝たなくてはならない。
民主主義の厳しい戦いがミャンマーとウクライナで展開している。


世界は日本のような議会背民主主義はまだまだ少ないようである。軍や宗教などが支配する非議会制民主主義がのほうが多いようだ。