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4野党連合は共産党の「国民連合政府」樹立を目指したもの

4野党連合は共産党の「国民連合政府」樹立を目指したもの


共産党は2015年に新安保法制が成立した直後に新安保法制廃止を実現するための「国民連合政府」の樹立を目指した。他の野党に「国民連合政府」の樹立を呼びかけた。共産党にとって新安保法制は戦争法である。共産党は戦争法の廃止を重視したのである。


共産党声明
私たちは、心から呼びかけます。“戦争法廃止、立憲主義を取り戻す”――この一点で一致するすべての政党・団体・個人が共同して、「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」を樹立しようではありませんか。この旗印を高く掲げて、安倍政権を追い詰め、すみやかな衆議院の解散・総選挙を勝ち取ろうではありませんか。
この連合政府の任務は、集団的自衛権行使容認の「閣議決定」を撤回し、戦争法を廃止し、日本の政治に立憲主義と民主主義をとりもどすことにあります。


日本共産党は、「戦争法廃止の国民連合政府」をつくるという“国民的な大義”で一致するすべての野党が、来るべき国政選挙で選挙協力を行うことを心から呼びかけるとともに、その実現のために誠実に力をつくす決意です。
            2015年共産党声明
共産党が選挙で他の政党と連携する方針を決めたのは2015年が初めてである。それまでの共産党は他の野党との連携を拒否し、全ての選挙区に独自の候補者を立てていた。しかし、共産党にとって絶対に成立させてはならない新安保法=戦争法が国会で多数の自民党が成立させた。新安保法を廃棄するには国会で過半数の議員が必要である。しかし、共産党単独で過半数を確保するのは不可能である。新安保法を廃棄するために共産党は他の野党と連携することにしたのである。与党になって政策を他の政党と議論して政治を行うのは共産党の念頭にはなかった。共産党の念頭にあるのは新安保法の廃棄である。
市民連合は維新に参加を要請しなかった。維新が新安保法を容認し、憲法改正にも賛成であるからだ。維新は自民、公明と同じ悪の政党なのである。


共産党は 自民・公明・維新・国民を「悪政4党連合」と宣言した。自民、公明だけでなく維新、国民も悪の政党であるというのだ。「政策が違うからといって悪政党だと非難することは普通はない。しかし、共産党は4党を悪政党と決めつけるのである。「悪」ということは4党の存在を根本的に否定しているということである。共産党は4党を政党として存在することを否定しているのだ。


維新の会は自民党とは対抗し、自民党に代わって与党になるのを目的にしている。自民党とは政権を争う政敵である。大阪府では自民党に選挙で勝った維新の会が政権を握っている。自民党と対立している。維新が自民と連合しているというのはおかしい。しかし、共産党から見れば自民と維新は悪の連合をしているのである。共産党は保守を悪の政党だと決めつけている。


自民党が裏金問題で支持率を落としたとして、自民党を支持しなくなった国民はどの政党を支持するようになるのか。左派の立憲や共産党より自民党と同じ保守である維新を支持する可能性が高い。自民党の議席が減った数だけ維新の議席が増えるだろう。立憲、共産の議席は増えないだろう。