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戦後は社会主義が大学、公務員に浸透増大した

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戦後は社会主義が大学、公務員に浸透増大した


 「1971Mの死」は1971年、学生運動に参加していた親友の町田が内ゲバで惨殺される前の学生運動で悩んでいる町田と私のことを描いている短編小説である。


労働者を搾取する資本家を排除し、労働者が搾取されない自由な社会を目指すのが社会主義である。ロシア革命によって社会主義国家であるソ連が誕生した。
 ロシア革命の影響を受けて日本を社会主義国家にしようと結成したのが共産党である。共産党員は政治家だけでなく文学、演劇などの芸術家も多かった。戦前は共産党員を政府が徹底して弾圧した。戦後は弾圧から解放されて自由に活動できるようになった。共産党は活動を広げて社会主義を日本に拡大した。


 軍国主義教育を受けた多くの青年が日本の敗戦によって国の将来への夢を失った。敗戦が原因になりソ連の社会主義国家に期待する青年は増えた。彼らはレーニンやマルクスの書物を読み、社会主義を信奉するようになった。
大学ではマルクス学者が増えた。彼らは学生に社会主義を教えた。


 ファンであった吉本隆明は詩人であり評論家だった。政治家ではなかった。戦前は軍国主義を信じていたという。しかし、敗戦によって彼が信じていた軍国主義は崩壊した。なにを勉強すれば分からなくなった彼は手当たり次第に本を読んだ。その中にマルクスの本もあった。マルクスを学んだ吉本氏は「国家とは共同体的幻想である」とマルクスが述べたことを解き明かす目的で「共同幻想論」を書いた。吉本氏はマルクス主義ではなかったがマルクスの考えには共鳴していた。


 マルクス主義学者は今でも多い。菅前首相は日本学術会議の会員候補6人を任命しなかった。任命しなかった原因の奥底にあるのが学者たちのマルクス主義である。マルクス主義は反米主義である。安全保障関連法や特定秘密保護法などで政府の方針に異論を示すのは反米主義が根っこにあり、その根っこにはマルクス主義がある。だから菅前首相は6人の任命を拒否したのである。通常なら国民が選出した政府が拒否したことを認め、拒否された学者とは別の学者を選ぶはずである。しかし、学術会議の幹部は6人を政府に認めろと要求し続けている。マルクス主義学者であるからだ。
 政府と学術会議を同等の地位にしているのが学術会議の幹部である。彼らには社会主義イテオロギーがあり、資本主義国家否定のイデオロギーが彼らの根にあるからである。


 戦後は社会主義が大学、公務員に増大した。増大した社会主義は現在も学者、学生、日教組、官公労に浸透している。