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立憲民主の保守と左翼の亀裂は深まっていくだけだ

立憲民主の保守と左翼の亀裂は深まっていくだけだ


 野党は保守系の維新の会・国民民主と左翼系の立憲民主・共産党の二派に分かれた。維新が左翼系の立憲と共闘することはない。
 国会の勢力図は自民・公明と国民・維新の保守と立憲・共産の左翼に分かれている。保守が圧倒的に有利な政局である。



 マスコミは岸田首相が衆議院解散をやるかもしれないような報道を続けていたが、岸田首相は解散を絶対にしない。保守系が3分の2以上になり、戦後史で初めて憲法改正ができる状態になった。もし、解散をして保守系が3分の2以下になったら憲法改正ができなくなる。岸田政権が最優先しているのは憲法改正である。憲法改正の国民投票ができるまで衆議院解散はしない。当たり前のことだ。選挙をしたいのが立憲民主・共産党である。
 マスコミは不信任案を出せば衆院解散を誘発しかねないと立民が危惧したと書いているが、立民が不信任案を出しても岸田首相は解散しない、事実しなかった。
衆院選の準備が遅れる中、不信任案を出せば衆院解散を誘発しかねないと泉代表は危惧したというが、見当はずれの危惧である。憲法改正するまで岸田首相が解散をすることはない。
自民党幹部は不信任案提出について「解散の大義」になるとけん制したが、これは自民党のサル芝居である。解散はしない。
マスコミは岸田首相が衆議院解散をしないことを見抜くことができない。


憲法改正に向かっている政局である。衆議院解散はない。保守が3分の2以上を確保している政局は安定した状態が続く。不安定な状態であるのは保守4党ではなく左翼の立憲民主と共産党である。


共産党は党首公選制の導入を求める古参党員の松竹伸幸氏(68)、鈴木元氏(78)を相次いで除名処分にした。両氏に同調した蛭子智彦氏(65)も除籍した。3人に同調している共産党は多い。支持率も激減しているのが共産党である。共産党内部は大揺れである。
立憲民主内部も大揺れである。
 他党との選挙協力に否定的な泉代表に対して、野党間の協力を主張して方針転換を求める動きが表面化した。党内に一定の影響力を持っている小沢一郎衆院議員らが会見し、「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」を設立したと発表したのである。立民所属の衆院議員96人のうち50人超が参加の意思を示したと明らかにした。
呼びかけ人となった衆院議員は以下の12人(敬称略)。
●阿部知子●稲富修二●小川淳也●小沢一郎●鎌田さゆり●菊田真紀子●手塚仁雄●原口一博●松木謙公●谷田川元●柚木道義●湯原俊二
 名前を出すということは強い覚悟があるということである。12人を中心に野党共闘の運動を展開していくだろう。
 小沢氏は、自身の事務所のTwitterにこう書きこんだ。
《このたび「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」を立ち上げました。野党が乱立すれば自民党を利するだけで、野党は勝てません。党内も野党間の協力と候補の一本化が大事だと思っている人が大多数です。心ある勢力を結集して自民党を倒し、政権交代を実現するために全力で闘って参ります》
 保守派は小沢氏のように政権交代を優先している議員の集まりである。しかし、左翼は違う。反保守イデオロギーを優先しているのが左翼議員である。そのことが入管法改正案の協議の流れで明らかになった。


 泉代表は保守系である。泉代表の執行部は保守系が中心である。執行部は自民、公明、維新との入管法改正案の実務者協議に参加した。立憲民主は難民認定を判断する「第三者機関」設置を検討するということを付則に記すことを主張した。立憲の主張を他の3党は受け入れた。4党の合意で入管法改正案は修正された。このままであれば入管法改正案は4党が賛成して国会で承認されるはずであった。しかし、4党合意の改正案は破綻した。立憲の左翼が反対したからである。
立民は4党合意の法案対応を決めるために会合を開いた。すると出席者から「不十分だ」「支援団体に顔向けできない」など入管法改正案に反対する意見が続出したのである。反対の圧力に屈した立憲執行部は、改正案に反対する方針を正式に決定したのである。立憲が改正案に反対したので立憲要求の「第三者機関」の設置の修正案は消されてしまった。
反対したのは旧社会党系の左翼である。
「普段、顔も出さない議員ばかりが来て、的外れな反対論をまくしたてた。政治家なら一歩でも前に進めることを選ぶべきじゃないか」。
会合に出席した保守系議員は憤った。反対論者の多くは旧社会党系だったとして「この党は活動家に乗っ取られている」と嘆いた。
 これをきっかけに左翼系が立憲民主の主導権を握った。左翼は反自民イデオロギーが強い。それに維新を第二自民党と決めつけて反維新イデオロギーもますます強くなっている。
左翼は他の3党と合意したことよりも反自民・反維新イデオロギーを優先させて4党合意に反対したのである。


 政権奪取を目指している保守と反自民・維新イデオルギーに固執する左翼の亀裂は深まっていくだけだ。