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立憲民主は保守と左翼がバラバラになりつつある

立憲民主は保守と左翼がバラバラになりつつある


 立憲民主党は106人が出席する無会議を開いた。会議は2時間半を超えて行われた。会議の冒頭で、補選で3戦全敗したことに対して泉代表は、「あと一歩だったが、負けてしまったことは克服すべき課題だ」と述べた。
 泉代表の発言に対して蓮舫参院議員は、
「悔しさがまったく見えない。いちばん変えなければいけないのは、代表の認識じゃないですか。何をやりたいか、何にしがみつきたいか、何を発信したいか、自分で今日、夜、持って帰ってしっかり考えてくれ」
と、泉代表の考えを変えろと批判した。
泉氏は立憲民主党の代表である。泉氏が政党の代表になったのは泉氏の考えが支持されたからである。自分たちで選んだ代表に考えを変えろと要求するのはおかしい。泉代表の考えと違うなら自分の考えを主張するべきであって代表の考えを変えろというべきではない。
ネットでは蓮舫氏への批判が多かった。
「民進党時代、選挙で敗北した時の代表は蓮舫さんですよね。自分のことは棚上げですか?」
「民主系混乱のきっかけは蓮舫代表時の都議選敗退。そうした自分の経営能力のなさを棚に上げて、支えるより上から目線でこき下ろし」
自分の意見を言わないで泉代表の考えを変えろという蓮舫氏は横暴であり、泉代表を上から見ている。そこにはなんの発展性もない。立憲民主を迷路に引きずり込むだけである。だから、ネットでは蓮舫氏へのブーメランが飛んできたのだ。


蓮舫氏だけではない。出席者は泉代表へ批判をするだけで泉代表の進退を直接問う意見は出なかった。泉代表に対し、「進退を掛けるぐらいの意気込みを見せて欲しい」という意見だけで、自分が代表になり、これからの立憲民主を牽引して、立憲民主を盛り上げて発展させていこうとする出席者は一人もいなかった。


泉代表は保守系である。だから泉代表に近い執行員は維新の会との勉強会を推進しているし、自民党政府とも協議を積極的にしている。一方、左翼系は維新の会を敵視し、自民党政府の政策には徹底して反対する。左翼系は旧社会党系である。立憲民主は旧社会党系議員が多数派であり、保守系は少数派である。


外国人の送還や収容のルールを見直す入管難民法改正案で、与党から修正協議で譲歩を引き出しながらも執行部が反対を決め、立憲民主は改正案に反対した。立憲民主が反対したので、立民の主張を取り入れた難民認定を判断する「第三者機関」の設置検討を排除して、与党と日本維新の会、国民民主党が提案した修正案を可決した。立憲民主の提案は排除されたのである。交渉役の議員の努力が無に帰した。


立憲内部は政府と協議し、維新の会との勉強会に積極的である保守と保守の政治姿勢とは逆の左翼が混在している政党である。左翼は政党の代表による交渉で勝ち取った修正を反故にし、党の代表である泉氏に考えを変えろと強制している。立憲内の保守と左翼の分裂は次第に強くなっていくだろう。
保守と左翼が分裂した状態ではしっかりした政策を出せないし、立憲民主の支持を下がる一方である。