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野党が保守と左翼に完全に分かれた 保守=維新の会・国民民主 左翼=立憲民主・共産党

野党が保守と左翼に完全に分かれた 保守=維新の会・国民民主 左翼=立憲民主・共産党


立憲民主内の保守と左翼が対立し、内部抗争が激しくなると予想していたが、予想は外れた。保守系は立憲民主を離脱して国民民主を結成している。国民民主は立憲と決別し、維新の会と共闘するようになった。立憲民主内に居る保守系は左翼とも通じている保守ということだ。つまり左翼に弱い保守である。 
左翼の蓮舫議員に「何を発信したいか、自分で今日、夜、持って帰ってしっかり考えてくれ」と言われた保守系の泉代表は蓮舫氏の発言に反論しないで「家に帰って考える」と答えている。家で考えた泉代表は考えを変えて左翼の主張と同じになった。
今まで共闘していた日本維新の会について「どうしてもすぐ自民党の誘いに乗ってしまう感じがする。政権与党から譲歩を引き出す場で重みや慎重さが大事で、すぐ与党の誘いに乗ってしまうのでは野党としては戦えない」と維新の会との決別を示唆するようになったのである。
 泉代表が維新を批判する根拠にしているのが「自民党の誘いに乗る」ことである。泉代表は今まで進めてきた維新との勉強会をやめると宣言した。維新の会とは完全に決別するということだ。
泉代表は、維新と共同提出を準備中の複数の議員立法について、「(共闘の)最終便だ。おそらくこれが最後だ」と述べた。「(自民党と)対抗する姿勢が見られない」と維新を批判し、「立民として独自の道を歩む。自民と似通った考え方では政権交代の選択肢にならない」と述べた。


泉代表は保守系である。だから泉代表に近い執行員は維新の会との勉強会を推進してきたし、自民党政府とも協議を積極的にしてきた。しかし、左翼系は維新の会を敵視し、自民党政府の政策には徹底して反対している。左翼系は旧社会党系である。立憲民主は旧社会党系政治家が多数派であり、保守系は少数派である。少数派の泉代表は左翼の圧力に押されて左翼と同じ反自民、反維新に180度転換したのである。泉代表の方向転換には左翼の強い圧力があった。


立憲民主の保守系は維新の会には親近感がある。だから、勉強会をやり、法案の共同提出もしたのである。しかし、左翼は違う。左翼は徹底的に自民党と敵対している。自民党をあらゆる方法で攻撃して潰さなければならない政党である。自民党とは水と油の関係であると思っているのが左翼である。維新は違う。左翼が敵対している自民党と政策協議をして自民党が提出した法案に賛成する時もある。維新の会は自民党に近い。左翼にとって維新は自民党と同じ政敵であるのだ。


 大阪では立憲民主の議席は維新の会に奪われた。大阪立憲にとって維新の会こそが宿敵であるのだ。立憲の議席を獲得するために立憲は最高顧問である立憲ではトップクラスである菅直人元首相(75)を大阪に送った。大阪では維新によって立憲は壊滅に近い状態まで追い込まれた。危機的状況を回復させるために菅元首相を大阪「特命担当」に任命したのである。
特命担当の菅氏は「維新は自民党の別動隊だ」と力説した。
「現在は衆議院で第3党の維新は、自民党よりも思想が右寄りだ」「
「立憲を抜いて野党第1党に躍り出れば、自民はもっと右傾化する」
「そうなれば、日本は極めて危険な状況になる――」
立憲民主の左翼は維新の会は自民党より右翼だと主張している。立憲が右翼の維新と共闘することは絶対に許されないことである。菅氏や蓮舫氏など、立憲民主の実権を握っている左翼にとって維新と勉強会を開いたり、共同で法案提出することは許されないことである。だから、泉代表に圧力をかけた。左翼の圧力で保守系の泉代表は勉強会、共同法案提案をしないと宣言した。親維新から反維新に方向転換したのである。立憲は左翼政党になった。


 維新と決別した立憲民主は同じ左翼の共産党と共闘するようになった。両党は共同して維新と国民が同意した入管法改正案に反対し、の対案を提出しした。また、衆院財務金融委員会の塚田一郎委員長(自民党)に対する解任決議案も提出した。維新と国民は提出に反対した。
 維新の会は、国民民主党と参院に議員立法2本を共同提出した。維新幹部は「立民は『立憲共産党』でやっていけばいい」と冷ややかに語った。


 野党は保守の維新の会・国民民主と左翼の立憲民主・共産党にはっきりと分かれた。野党が保守と左翼に分かれたことは過去になかったことである。維新の会の登場によって野党が保守対左翼の構図ができた。
 過去になかった野党の構図ができたのである。この構図ではっまりしているのは、左翼は衰退し続けていることである。