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共産党を徹底解明 共産党は社会主義国家を目指している左翼政党1

共産党を徹底解明
共産党は社会主義国家を目指している左翼政党1


なぜ日本は二大政党にならないのか。自民党一党だけの政治が続くのか。自民党独裁のような様態である。日本は機械性民主主義国家である。国民の選挙で国会議員は選ばれる。であれば自民党以外の政党が与党になれるはずである。しかし、自民党政権がずっと続いている。国民は自民党を選んでいるということである。でも国民は自民党だから選んでいるのではない。他の政党より自民党の方が自分たちの生活をよくする政治をやると思っているから自民党を選んでいるのである。そのことが分かるのが小泉政権から第二次安倍政権の歴史である。


自民党の小泉政権は2001年から2006年の6年間続いた。しかし、小泉政権を継いだ安倍政権は2006年から2007年のわずか1年であった。次の福田康夫内閣、麻生太郎内閣も1年しか続かなかった。1年しか持たない自民党の内閣が続いた結果、衆院選では民主党が300議席超の圧勝をした。自民党に代わり民主党が与党になったのである。国民は政党名で選ぶのではなく政党の政策で選ぶことが自民党から民主党に代わったことで分かる。
ところが圧勝した民主党であったのに、内閣は次々と変わった。鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦の内閣は短命となり、野田内閣で衆議院選挙が実施され、自民党が勝利した。民主党の政治が国民の生活を豊かにする政治ではないことが分かったので国民は民主党を与党から落とし、自民党を与党にした。
自民党が与党になり、安倍二次内閣が誕生した。自民党、民主党の短期6内閣の始まりが第一次安倍内閣であった。短期内閣になる恐れがあったが安倍二次内閣は6年以上続いた。
第一次安倍内閣から第二次安倍内閣の間で判明したのは国民は政党ではなく政策を優先して政党を選んでいるということである。安倍、福田、麻生内閣の政策に国民は反対したから民主党政権になったのだ。ところが民主党の鳩山、菅、野田内閣の政策に国民は反対したから自民党が与党になったのである。自民党が与党であるのは自民党であるからではない。国民の自民党の政治への支持が他の政党より高いからである。他の政党が与党になれないのは国民が自民党より支持する政治をやらないからである。
旧社会党と共産党は一度も与党になっていない。国民は旧社会党と共産党は国民の生活を豊かにする政党ではないと思っていたからである。  
旧社会党は自民党を離脱した保守系の政治家などと組んで与党になったことはある。しかし、社会党単独で与党になったことはない。民主党も旧社会党系と保守系が合流することによって与党になった。過去に左翼政党だけで与党になったことは一度もない。国民は左翼政党が与党になれるほどの支持はしないということだ。


保守と左翼が合体した民主党を国民は与党にした。しかし、民主党の政治に国民は失望した。民主党の政治を見てきた国民は民主党と同じように左翼と保守が合体している立憲民主を与党にすることはない。与党に原因は立憲民主内の左翼にある。国民は旧社会党、共産党の左翼を与党にしなかったし、今では左翼と保守の合体政党も与党にしない。
共産党と立憲民主の左翼は国民の支持を下げることをした。共産党は党内の民主化を訴えるベテラン党員が除名した。立憲民主党の左派議員は門外不出の行政文書を手に入れ、8年前のことを問題視して現大臣を辞職させようとしたり、毎週憲法審査会を開くのをサルがやることと非難した。共産党、立憲民主左派のやったことは国民の支持を失う行為である。
共産党と左翼は議会制民主主義日本を発展させる政党ではない。ロシア革命で誕生ソ連のような社会主義国家を目指している政党である。ソ連は崩壊した。崩壊した社会主義が日本で通用することはない。
共産党と立憲民主左翼が日本に必要のないことを証明する。維新の会を中心とした保守連合が自民党との二大政党をつくれるだろう。



党首公選を訴えたベテラン党員2人を除名した共産党


共産党は「シン・日本共産党宣言」を出版した松竹伸幸氏と『志位和夫委員長への手紙』(かもがわ出版)を出版した鈴木元氏の二人を除名した。松竹氏は68歳、鈴木氏は78歳である。二人とも若い時から活動してきた古参党員である。共産党は2023年2月5日に松竹氏を除名し、3月16日に鈴木氏を除名した。


松竹氏は全日本学生自治会総連合(全学連)委員長を務めた経験がある。共産党の青年部である民青同盟の役員にもなった。日本共産党国会議員秘書、政策委員、政治・外交委員会副責任者、安保外交部長を歴任した。2001年7月の第19回参議院議員通常選挙に比例区から立候補したが落選した。松竹氏は中央委員会勤務となり、共産党のエリートコースを順当に歩んでいた。しかし、2005年に「自衛隊解消までの過渡的な時期に日本が他国から侵略を受けた場合、自衛隊を活用する」という趣旨の論文を発表したことでエリートコースから外される。松竹氏の『自衛隊活用論』を志位委員長は激しく批判した。松竹さんは“自己批判文”を書かされた。そして翌06年には党中央委員会から“放逐”された。『自衛隊活用論』が志位委員長に嫌われて共産党のエリートコースから放逐された。
松竹氏の『自衛隊活用論』を否定して2006年に中央委員会から排除した志位委員長であるが17年後の2022年には「主権が侵害された時は、違憲との立場をとる自衛隊を「活用する」と松竹氏の理論を採用したのである。
志位院長は『自衛隊活用論』で自己批判させたことを松竹氏に謝罪し、自己批判させたことを撤回するべきである。しかし、しない。しないで松竹氏の『自衛隊活用論』だけをあたかも志位委員長の考えであるように発表したのである。トップの権限が非常に強い。それが共産党である。
松竹氏の『自衛隊活用論』は共産党内部で発表されたものであり、党外には発表していない。だから、知っているのは志位委員長などの幹部と中央委員会委員だけである。
「シン・日本共産党宣言」は出版したので松竹氏の主張は党員以外の人にも広く知れ渡った。「シン・日本共産党宣言」では党首公選を主張している。松竹氏が党首公選を要求していることを党外の人が知ったのである。党内では処理できない状態になった。


鈴木元氏は1944年生まれの78歳、高校3年生の時に日本共産党に入党した。共産党員として60年以上の古参である。立命館大学に入学した後は、日本共産党系の青年団体、民主青年同盟(民青)の活動家として新左翼各派の全共闘と対峙し、多くの学生をオルグして鈴木氏は立命館の共産党組織を「左翼系の牙城」とされた京都大学や同志社大学を抜いて、共産党京都府委員会における最大拠点に成長させた。
当時の学生運動家の間では”大物”として若き日から鳴らしていた。鈴木氏は卒業後、共産党専従職員や母校の立命館大学職員などを務めた。東京の中央委員にはならないで京都府で活動した。
松竹氏が『自衛隊活用論』で志位委員長の批判を浴びて党中央勤務員を退職した際に、京都府にあるかもがわ出版を紹介したのが鈴木氏であった。二人は京都府で活動を続けた。


共産党には中央委員会がある。中央委員は約200人で共産党の中枢である。共産党の方針は中央委員会で決まり、都道府県の支部は本部の指示に従って活動する。支部からの意見は全て中央委員会で検討し、採用するか否かを決定する。中央委員会の決めたことに都道府県支部は従う。反対することは許されない。中央委員会は東京代々木の本部にある。共産党は徹底した中央集権政党である。


中央委員会の存在が他の政党と共産党の違いである。自民党は派閥がある。派閥は政策に違いがあり、対立し主権争いをする。選挙で多数票を獲得した派閥の長が首相になる。立憲民主党は保守系と左翼系が合流した政党である。他の政党も党首は選挙で選ぶ。選挙でえらはないのが共産党と公明党である。共産党は22年間志位委員長である。


第28回党大会で選出された中央委員、准中央委員は次の通りです。
幹部会委員長 志位和夫
書記局長 小池晃
常任幹部会(26人)
幹部会(64人)


中央委員(193人)准中央委員(28人)
中央委員は政策委員会、人権委員会、ジェンダー平等委員会、国民運動委員会など12の委員会に属し、給料をもらい専門的な活動をしている。中央委員はプロである。中央委員会が共産党中枢部であり、共産党の綱領をつくり、政治方針を決定する。


松竹氏と鈴木氏は共産党の議席が減り続けている原因に志位委員長が22年間続けているからだと考えている。他の政党のように党首選挙をすることが共産党の危機を脱する第一歩になると思っている。だから、党首公選を提案したのだ。


共産党が議席を増やすことに強くこだわっている松竹氏は党首公選だけでなく、支持者の拡大も提案している。
他の政党は、はじめから政権獲得を意識した人の集合体であるのに共産党は違うことを指摘する。共産党も他の政党のように政権獲得を目指す政党になるべきだというのが松竹氏の主張である。松竹氏は、
「多様な価値観を持つ人々を支持者にしなければならない」支持を得るためには「時として妥協をすることもいとわない」
と主張し、そのモデルとなるのが自民党だという。自民党は考えの違う政治家が派閥をつくって対立しながらも与党になるために集まっている。
自民党は多様な価値観を持っている国民の考えに合わせながら政治をしている。だから、国民の支持率が高く与党になっていると竹松氏は考えている。松竹氏は共産党も与党を目指して自民党のようになるべきであると主張しているのである。
共産党の危機を脱する目的で松竹氏は党首公選を提案し、共産党が左側の自民党になることを主張した。議席を増やすには松竹氏の主張する通りである。しかし、そうしないのが共産党である。共産党が中央委員会を設置しているのは松竹氏の主張を排除し、共産党のイデオロギーを守るためである。違うイデオロギーを徹底して排除するのが共産党である。左側の自民党になることを中央委員会は絶対に拒否する。
 共産党内で党首公選、左の自民党を主張していたなら中央委員会で否定され、松竹氏は反省文を書くように要求されていただろう。2つの国政選挙の後退を見て、このままでは本当に共産党が取るに足らない勢力になりかねないと深刻に考えた松竹氏は共産党員全員に党首公選、左の自民党を訴えたかったのだ。自分の主張は中央委員会で押しつぶされることを知っていた松竹氏は自分の主張を党員に知ってもらうために本を出版したのである。
松竹氏は、
「2つの国政選挙の後退を見て、このままでは本当に共産党が取るに足らない勢力になりかねないと考えた時に、この本を共産党の方たちに読んでもらって、党首公選で安保・自衛隊政策を堂々と議論し合うような党にならないとダメだ”ということを訴えたい」
と述べている。
普通の党員なら松竹氏の主張に賛同する者は多いだろう。しかし、中央委員会の委員は一人も賛同しない。批判するだけである。共産党は党首公選はしないし他の政党のように議席を増やすために左の自民党になることは絶対にない。そのために中央委員会はあるのだ。


 共産党は米国を資本主義と呼ぶ。絶対に民主主義とは言わない。自民党に対しても資本主義という。共産党のいう資本主義には深い意味がある。
 世の中はブルジョア階級とプロレタリア階級に分かれている。資本家は労働者を搾取している。それが資本主義社会である。搾取についてははマルクスが剰余価値学で解明してある。マルクスの搾取論は多くの専門家が現在も認めている。


ロシア革命を起こしたレーニンは支配者階級が被支配者階級を支配するための組織が国家であると説いた。米国は資本主義国家であり資本家が労働者を搾取している国である。選挙で大統領、国会議員を選ぶ議会制であっても社会は資本家が労働者を搾取している。そんな社会の上にある国家は資本主義国家である。民主主義国家ではないと決めつけているのが共産党である。共産党の「米国は資本主義」は資本家が労働者を搾取している国であるという意味である。日本も米国と同じ資本主義国である。日本も米国と同じように資本家が労働者を搾取している国である。共産党からみれば日本は資本家が労働者を搾取している国家であり、民主主義国家ではない。
 岸田首相は新しい資本主義を目標にし、バイデン大統領も支持したという。共産党から見れば資本家の労働者搾取を高らかに宣言したということだ。共産党にとっては絶対に受け入れることができない岸田首相の新資本主義宣言である。


ロシア革命を起こしたレーニンは米国の選挙制度を否定した。選挙をすれば労働者を搾取する資本家側の政治家が当選する恐れがある。国政から資本家を排除するためには共産党一党独裁にしなければならない。資本家や共産主義以外の政治家を排除し、共産主義政治家だけにする目的で社会主義国家ソ連は共産党一党独裁国家にしたのである。
共産党はマルクスとレーニンの理論を実行している。社会党は社会党以外の政党組んで民主党、社会民主党、立県民主党と政党名を変えたが共産党は党名を変えないで共産党を押し通している。マルクス・レーニン主義を貫いているからである。中央委員会はマルクス・レーニン主義を貫くために設立した組織である。


共産党にとって松竹氏、松田氏の党首公選、左の自民党の主張はレーニンが指摘したように資本家が侵入することを許してしまう。共産党にとって絶対に受け入れることはできない。松竹氏は自分が左翼であることを主張している。左翼政党には旧社会党もある。社会党と共産党は同じ左翼でもイデオロギーが違う。左の自民党を目指す松竹氏は共産党のイデオロギーとは違うということだ。中央委員会が受け入れることができない左翼イデオロギーであるのだ。
共産党は松竹氏と松田氏を除名した。二人を除名したことを朝日、毎日の左系を含めてほとんどのマスコミが激しく批判した。
二人を除名した共産党は地方選挙で大きく後退した。