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米国は中国包囲網戦略に邁進している

米国は中国包囲網戦略に邁進している


 沖縄返還協定調印によって復帰が決まった1971年に歴史に残ることが起こった。国連は蒋介石が率いる中国国民党の中華民国から毛沢東の人民解放軍の中華人民共和国を唯一の中国国家と認めた。中華民国は国家として認めず国連から排除した。中国の議席を中華民国から中華人民共和国に変えることには反対していた米国、イギリス、フランスなど一部のアメリカの同盟国は、個別に中華人民共和国を承認して中華民国と国交を断絶したのである。日本も同じである。日米は中華民国を国として認めていない。
 アジアは社会主義がどんどん拡大していく勢いであった。
 社会主義の勢いが突然にしてなくなったのが1991年のソ連崩壊である。ソ連崩壊をきっかけにソ連加盟国は次々と独立国家になっていった。米国が恐れたのはソ連による社会主義拡大だった。ソ連が崩壊したから、ソ連による社会主義拡大の恐れはなくなった。独立しアジアの国々の多くは民主主義国家になったので社会主義が拡大していく恐れはなくなった。
社会主義のベトナムではあるが日米と友好になり、民主主義中心のTPP11に参加している。
米国は旧ソ連構成国の5カ国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン及びトルクメニスタン)と友好関係を築くことに動いた。
ブリンケン米国務長官は2月28日、訪問先のカザフスタン首都アスタナで中央アジアの旧ソ連構成国の5カ国外相らと会談した。
ブリンケン米国務長官は28日、訪問先のカザフスタン首都アスタナで中央アジアの旧ソ連構成国の5カ国外相らと会談した。ロシアのウクライナ侵攻から1年が経過する中、同地域との関係を深めるのが狙い。
ブリンケン氏はカザフスタンのほか、ウズベキスタンも訪問する。同氏が国務長官としてこの地域を訪れるのは、今回が初めて。
ブリンケン氏は5カ国のパートナーを含む国々とは、経済波及効果について継続的に議論している」と述べた。また、米国がこれまで同地域に援助した2500万ドルに加え、経済成長や新たな輸出市場開拓などを支援する同額の資金提供を発表した。
米国は旧ソ連から独立した国々とは対立ではなく友好関係を結ぶことを政治方針としている。旧ソ連時代から180度転換した米国である。
バイデン政権はウクライナ紛争で打撃を受ける国々に米国との協力のメリットを示す狙いがあるという。
ブリンケン氏はカザフのトカエフ大統領とも会談した。トカエフ大統領は「われわれは安全保障、エネルギー、貿易、投資など戦略的な重要分野で非常に良好で信頼できる長期パートナーシップを築いてきた」と米国との友好関係を歓迎している。


ロシアはウクライナに侵攻し激しい戦争が1年以上続いている。この1年ではっきりしたのはウクライナを支援する国が圧倒的に多いことだ。ロシアを支援している国は数カ国だけである。ウクライナ戦争でロシアが旧ソ連のように支配を拡大させることはできないことが明らかになった。
旧ソ連の勢力拡大を防ぐための沖縄米軍基地の役目は終わったに等しい。ソ連封じの役目は終わったが中国封じは終わっていない。習近平政権になると旧ソ連のような社会主義に変わってきた。
米国は政治、経済、軍事の全勢力を駆使して習独裁国家封じ込めを進めている。日本、豪州、印度、NATOと連帯しながら。