hijaiのブログ

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母を米兵に殺された恨みで金城氏は座り込み看板を書いている

母を米兵に殺された恨みで金城氏は座り込み看板を書いている


 座り込みをしていないのに座り込み日数を加算していくのはおかしいと指摘して掲示板と本人の写真をネットで掲載したことがきっかけで有名になった掲示板の作者が沖縄タイムスと琉球新報に登場した。日本で関心が集まっているのでヤフーのネットにも掲載している。
 看板を書いたのは辺野古に住んでいる金城武政氏だそうである。金城氏は座り込みの日数を毎日書きなおさなければならない。大変な作業である。キャンプ・シュワブの近くに住んでいるからできることである。遠くに住んでいれば他の人と後退しながら掲載していただろう。私は複数の人が連携して掲載していると思っていた。そうではないようだ。金城氏が一人で掲載しているようだ。毎日掲載するのだから大変である。


金城さんの母富子さんは辺野古でバーを経営していた。1974年、強盗に入った米兵にブロック片で頭を殴られ、頭蓋骨骨折による脳内出血で亡くなった。金城さんが高校3年生の時である。登美子さんが殺害された時に金城氏は2階で勉強していたが、気付かなかったという。
金城さんは生活に追われても、命を脅かす新基地に反対する気持ちは変わらなかったという。14年に座り込みが始まると、地元住民としてテントの設営から手伝った。デザインを学んだ知識を生かして看板書きを引き受けた。


辺野古区民はキャンプ・シュワブの米兵と親しい。毎年運動会や相撲大会に招待している。辺野古区民は辺野古移設にも賛成している。反対している区民は非常に少ない。辺野古移設反対で有名なのが島袋文子さんである。彼女のキャンプ・シュワブでの写真が何度も報道された。辺野古移設反対の辺野古区民として有名である。彼女が辺野古区の代表であるような雰囲気の記事が多いので辺野古区民は移設反対していると勘違いしている人は多いだろう。辺野古区で移設反対は少数である。
金城氏も島袋さんと同じで辺野古区では少数派の移設反対派である。


辺野古区民が辺野古移設を容認していることを私は漁師たちと話すことで知った。そのことを7年前の2015年に出版した「捻じ曲げられた辺野古の真実」に掲載した。


漁師が辺野古区民の真実を話す
テント村の人達は辺野古区民としてはうるさくて迷惑している。あんなことはやってほしくない。
辺野古移設については漁師は全会一致で容認している。賛成ということではないです。賛成でもなければ反対でもない。容認です。ちゃんと漁業への補償などをやってくれることなど、私たちの要求を受け入れてくれるなら容認するということです。私たちが移設を容認していることがなぜか外には伝わっていません。
 テント村の人達に地元の人はほとんどいません。私が見る限り一人も居ないです。おじいちゃんとかおばあちゃんとかがたまに二、三人テントに居たりしますが、彼らはお金で雇われているようです。私はそのように聞いています。
 実はですね。私がメディアに辺野古の実情を一部始終話してもほとんどカットされます。県民には伝わらないです。
「辺野古の人を助けたい」と言って辺野古にやってくる人がかなり多いですが、ほとんどの人がメディアの間違った情報を信じているんです。それをどうにかしたいのですが、私たちの考えが外には伝わらないのでどうしようもありません。
普天間では人の頭の上を軍用機が飛んでいるというし、とても危ないですよ。だったら早めに辺野古に移設したほうがいい。私や辺野古の人はみんなそう思っています。とにかく、早めに移した方がいい。
テント村の人たちですが、高江に居たりしているし、この前は泡瀬に居たようです。なんでもかんでも反対している人間のように私には見えます。辺野古の人もみんなそう思っています。私たちに危害を加えることはないから、まあ、やりたいように勝手にやったらいいという感じです。一人になると彼らはなにもできない。団体だとワーワー騒いでうるさいですが、一人だと大人しくて全然話をしないです。
埋め立てる時に土砂は流出しないのだから魚がいなくなるというのはあり得ない。ただ、海流に変化が起こるのでそれが漁にどのような影響があるのかは分からない。それは気になります。しかし、テトラポッドが設置されるので海が今よりきれいになるのは確実です。それにテトラポッドは漁礁にもなるので魚が増える可能性もある。
メディアは私たち辺野古民の気持ちや意見をちゃんと正確に報道してほしい。賛成・反対は別として、反対なら反対の意見をいう人の反対する理由をちゃんと報道すればいいし、賛成の意見を言う人が居るなら賛成の理由をちゃんと報道してほしい。それが私の切なる願いです。
      「捻じ曲げられた辺野古の真実」
チャンネル桜が船をチャーターして辺野古埋め立て予定地を海上から見るという企画があった。私も誘われたので行った。辺野古漁港に5人の漁師が居たので、近づいていき、彼らの思いを聞いた。私は記者ではない。あれこれと質問しては無しを引き出すことはできない。私は辺野古移設にどのように考えているかを聞いただけであった。すると、数人の漁師が次から次へと話した。彼らの話をまとめただけである。
ある老辺野古民は訴える
 チャンネル桜の水島氏が船に乗るために移動していると、見知らぬ老人が近寄ってきて水島氏を呼び止めた。水島氏はテント村の連中と勘違いされないために「私たちは反対運動じゃないです」と言った。老人はそれを承知で水島氏を呼び止めたようである。老人は「なにも考える必要はない」と言い、手振りを交えながら、「普天間飛行場は危ないだろう。一日でも早くこっちに移した方がいい」と言った。そして、「物事は理性で判断するべきだ。あれたちはなんでもかんでも感情的だ」とテント村の連中を非難した。水島氏と話し合った老人はすっきりした顔になり、「ああ、話してよかった」と言い、帰っていった。
昔から脈々と受け継がれている隣人を憐れみ思いやるウチナー魂を老人は見せてくれた。



      「捻じ曲げられた辺野古の真実」
 老人はウチナーグチで「ウナジ ウチナーンチュ ヤルムンヌ(同じ沖縄人なんだから)」と言った。同じ沖縄人だから助け合うのは当たり前という意味である。
「ウナジ ウチナーンチュ」に感動した。


 多くの辺野古区民は辺野古移設を容認していた。しかし、この事実が報道されたことはない。マスコミは辺野古区民が移設に賛成しているのを隠しつづけたのである。辺野古区民で何度も報道に登場したのが島袋文子さんである。彼女は辺野古移設に反対であることを主張した。辺野古民である島袋さんが「新基地反対」を強く主張したから多くの人が辺野古区民は移設に反対していると勘違いしただろう。勘違いさせることがタイムス、新報などのマスコミの狙いであった。辺野古区民の移設容認の声はマスコミによって潰されたのである。
 辺野古区民が移設容認であることは名護市長選挙ではっきりと表れた。マスコミもこの事実を隠すことはできなかった。琉球新報のニョース。
 「地元中の地元の皆さんは色んな意見がある中で歯を食いしばり、一つ一つの意見をまとめ対応してきた。20年の強い思い、辺野古区をもっと発展させたい気持ちを忘れるわけにはいかない」
 4年前の市長選と同様、米軍普天間飛行場の辺野古移設について賛否を明言しなかった渡具知氏。街頭でも基地問題に触れることはほとんどなかったが、その例外が初日に駆け付けた「地元中の地元」だった。
 移設容認の訴えに、集まった約30人の辺野古区民らは「そうだ」と拍手で応えた。
 数時間後、辺野古を訪れた新人の岸本洋平氏(49)。「新たな基地はいらない」と移設反対を呼び掛けたが、駆け付けた地元の支援者は数人のみ。
               琉球新報
金城氏が移設に反対し、座り込み看板を書くのは母親が米兵に殺害されたのが原因である。母親が殺害されないでずっとバーの経営を続けていたら、金城氏は他の辺野古区民と同じように辺野古移設に賛成していたはずである。金城氏が普天間飛行場の辺野古移設に反対するのは母親が米兵に殺された恨みが原因である。母親殺害の補償金は支払われた。しかし、米軍や日本政府から謝罪の言葉や詳細の説明もなく、悔しい思いをしたという。
金城氏は「米軍による事件事故は後を絶たない。自分のように米軍基地によって苦しめられた人が多くいる」という思いがあって普天間飛行場の辺野古移設反対運動に足を運んでいるという。


建設予定の辺野古飛行場は普天間飛行場を移設するためである。人口密集地のど真ん中にある普天間飛行場は騒音被害がひどいし、軍用機が事故を起こせば市民の命が奪われる。世界一危険な飛行場である。世界一危険な飛行場を海と米軍基地に囲まれた辺野古沿岸に移設するのた。宜野湾市民の騒音被害、人命危機をなくす目的の辺野古移設である。
金城氏は県民の安全を守るための辺野古移設に反対している。宜野湾市民が騒音被害にあい、命の危険にさらされていることに目を向けない。金城さんには「ウナジ ウチナーンチュ」の心がない。ウチナーンチュを救うよりも母親を殺害した米兵への恨みに執着している。米兵への恨みが米軍への恨みになり米軍への恨みが辺野古移設基地建設反対となり座り込み看板を書いたのだ。金城氏は他の辺野古区民のように普天間飛行場のある宜野湾市民の被害、危険を考えていない。


辺野古には新基地を建設するのではない。普天間飛行場の移設基地を建設するのだ。キャンプ・シュワブの座り込みは普天間飛行場の辺野古移設に反対している。宜野湾市民の被害にそっぽを向くのが座り込みである。


辺野古の座り込みは米軍基地撤去運動ではなく普天間飛行場固定の運動である。米兵の母親殺害の恨みに執着している金城氏は宜野湾市民の米軍基地被害には目を背けるのである。「同じ沖縄人だから助け合うのは当然」の辺野古民の心を喪失している金城氏である。