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代執行訴訟で県が確実に負けることを県の答弁書から分かる

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代執行訴訟で県が確実に負けることを県の答弁書から分かる


普天間基地の移設計画に伴う国の設計変更申請をめぐる代執行訴訟で県は答弁書を提出した。答弁書を分析すれば県が確実に敗訴することがわかる。


県は「県知事選挙や県民投票などで示されてきた辺野古移設に反対する明確な民意こそが公益だ」と主張している。
県が指摘しているように県民投票で70%以上が埋め立て反対票を投じたことは事実である。しかし、県民投票は埋め立てをする前であり、県は、「埋め立てすれば辺野古の海は汚染され、サンゴは死滅し、ジュゴンや魚は棲めなくなる辺野古は死の海になる」と県民に信じさせた。県民は県のでっち上げを本当であると信じたから70%以上が埋め立てに反対したのだ。埋め立てた後の辺野古の海の写真である。



埋め立てしても辺野古の海は汚染されていないことが写真で明らかである。県の汚染すれば汚染するというのは嘘だったので。県民投票で埋め立て反対票を増やす目的で、埋め立てすれば海が汚染されると嘘をついたのである。県民を騙したのである。写真のように汚染されないことを県民が知っていたら埋め立て反対が70%以上になることはなかった。


デニー知事が県民投票を民意と主張することは無効である。
 今年9月の最高裁判決は政府が埋め立て設計変更承認を求めたことは適法とした。県が承認しないことは違法であると判断し承認するように県に支持した。しかし、県は最高裁判決は公有水面埋立法に違反するとは認定していないから違法ではないと主張している。訳の分からない主張をしている。
 最高裁が設計変更を承認しないのは県の違法行為であると判決したことを政府は指摘しているのである。最高裁の指摘に従わないから政府が県に代わって埋め立てを進行させるために代執行訴訟を起こしたのである。設計変更を承認するように判決した最高裁の判決も政府の代執行訴訟も公有水面埋立法とは関係がない問題である。
 埋め立てすれば辺野古の海が汚染されると県が主張できたのは公有水面埋立法を隠していたからである。公有水面埋立法を隠して海が汚染されると県民を信じさせた県が今度は最高裁判決に反論するために公有水面埋立法を利用したのである。あきれるしかない。
代執行以外に是正する方法はないかという点について、度重なる勧告や指示に県が従わなかったため他の方法で解決できないというのが政府である。県は「対話による解決を求めているが国が応じていない」と主張している。政府と県の対話では絶対に解決できない。辺野古移設に反対している県が解決する方法は辺野古以外の移設場所を見つけて政府に提案することだけである。
デニー知事が辺野古移設に反対し、普天間飛行場の固定化にも反対である。ならばデニー知事が辺野古以外の移設場所を見つける以外にはない。しかし、デニー知事は普天間飛行場の辺野古以外の移設場所を候補に挙げたことは一度もない。辺野古以外の移設場所を提案しないで政府との対話を要求するのはおかしい。政府がデニー知事と対話しないのは当然である。
デニー知事は軟弱地盤によって埋め立て工事が長期化するから、その間普天間飛行場は固定化する。だから、辺野古移設に反対するという。しかし、辺野古移設をしなければ普天間飛行場は20年30年とずっと固定化してしまう。辺野古に移設する方が移設しないより普天間飛行場の固定ははるかに短い。埋め立て工事が長期化することは反対の理由にならない。
デニー知事の辺野古移設反対は普天間飛行場の固定化を主張するに等しい。デニー知事のいう「辺野古移設反対の民意こそ公益」は普天間飛行場の固定化が公益であると主張しているに等しい。


代執行訴訟に提出したデニー知事の答弁書は最高裁が県に設計変更を容認するように指示したことを否定する理由になっていない。理由にならない理由をでっち上げて最高裁判決を否定しているのが沖縄県知事であり、与党である。それが沖縄の現実である。