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辺野古移設反対の呪縛から解かれた県民



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辺野古移設反対の呪縛から解かれた県民


9月11日は県知事選である。4年前の県知事選は玉城デニー知事が圧勝した。
2013年に自民党を離党した故翁長雄志が牽引する保守と左系政党が「辺野古移設反対」で連帯してオール沖縄を結成した。保守と左翼の連帯を県民は大歓迎した。県民の圧倒的な指示でオール沖縄は2014年の県知事選、衆院選で圧勝した。オール沖縄はその後の選挙戦でも連戦連勝した。翁長前知事が病死したのでデニー知事が後継者になり2018年の県知事選に立候補し、圧勝した。翌年には辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票が行われた。結果7割以上が埋め立て反対票であった。
県民投票には法的拘束力はなく、埋め立て工事は進んだ。民意を無視した政府の埋立て行為だとマスメディアは批判した。
埋め立てが進むと県民が予想していなかったことが起こった。海が全然汚染されなかったのである。
県民が反対したのは埋め立てをすると辺野古の海が汚染されるというオール沖縄の嘘を信じたからであった。県民は埋め立てが進むにつれて埋め立てが海を汚染しないことを知るようになった。辺野古埋め立てすれば辺野古の海は汚染されサンゴは死滅し、イルカ、魚は居なくなるとオール沖縄は喧伝し、県民を信させた。だから、辺野古移設に反対した。オール沖縄の嘘を県民は分かってきた。



 県民はオール沖縄の嘘を知り、次第に支持しなくなった。その現実が如実になったのが参議院選挙である。
6年前の参議院選ではオール沖縄が推薦した伊波候補35万6355票を確保して大勝した。しかし、今度の参議院選挙では8万2120票も減らした。


伊波洋一氏(70)27万4235票
古謝玄太氏(38)27万1347票


伊波候補は27万4235票を確保して当選したが自民党の古謝候補との得票差はわずか2888票であった。自民党の古謝候補は沖縄で政治活動をしたことがない無名の新人である。無名の新人と接戦になったのである。ということは伊波氏の支持率がとても落ちたということである。支持率が落ちた原因は辺野古にある。辺野古移設に反対するオール沖縄に県民の支持は激減したのである。激減したのは辺野古埋め立て工事が進んだからである。写真を見ると辺野古の海が全然汚染されていない。海が汚染されないことを県民は分かってきた。


参議院選は自民党の選挙運動によって伊波候補の票を8万票減らしたのではない。6年前は 自民党から立候補した島尻安伊子は249,955票であった。伊波候補は8万2120票減らしたのに玉城候補は21392票しか増えていない。6万票近くが玉城候補に入らなかったのである。自民党支持が増えたのではなくオール沖縄不支持者が増えたということである。
2015年に出版した「捻じ曲げられた辺野古の真実」に書いた「辺野古の真実」が7年後の2022年には現実となった。県民は「辺野古の真実」を見たのである。だから、オール沖縄の支持率は急降下したのである。
2月24日のロシアのウクライナ侵攻もオール沖縄の支持率を下げた。
オール沖縄は「辺野古に基地を建設すると有事にミサイル攻撃される」と辺野古基地建設に反対した。基地があるから攻撃されるというのがオール沖縄の主張である。ところがその考えをひっくり返したのがロシアのウクライナ侵攻であった。
ロシアがウクライナ侵攻したのはウクライナの軍事力が弱かったからだ。弱いウクライナを世界トップクラスの軍事力で一気に攻め、支配下に置くためにロシアは予告なしに侵攻した。ウクライナの軍事力が強大であったならロシアは侵攻しなかった。ウクライナが弱く、NATOにも参加していなかったから侵攻したのだ。基地があるからミサイル攻撃されるというオール沖縄の主張が間違っていることをウクライナ戦争は明らかにした。「辺野古に基地建設すればミサイル攻撃される」はウクライナ戦争によって否定されたのである。
オール沖縄の「辺野古埋め立ては海を汚染する」「基地を建設すれば有事にミサイル攻撃される」を信じる県民は激減した。支持率も激減した。
オール沖縄の支持率を下げる出来事が新たに起こった。中国の台湾周囲での軍事演習である。中国軍は沖縄近海でも軍事演習をやった。演習で11発の弾道ミサイルを発射した。11発のうち5発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下。EEZ外に落下した1発は与那国島から約80キロしか離れていなかった。演習海域は波照間島からわずか60キロの距離であった。
ロシアのウクライナ侵攻と中国の軍事演習は県民に戦争危機を抱かせたはずである。
 沖縄県議会は中国政府に宛て、沖縄近海での軍事演習を一切実施しないよう求めるとともに「軍事対軍事ではなく、あくまでも平和的な話し合い、外交交渉で解決するよう強く要求する」決議を行った。しかし、そんな決議が中国政府に通用するはずがない。決議は無視されるだけである。独裁国家中国の侵略を防ぐことができるのは自衛隊、米軍の軍事力である。ウクライナ戦争がそれを教えた。
 米国は民主主義国家ウクライナを守るために莫大な軍事支援をやった。米国の軍事支援がウクライナを救った。県民は米国が民主主義の味方であることを知っただろう。
〇辺野古埋め立て
〇ロシアのウクライナ侵攻
〇中国の沖縄近海での軍事演習
は辺野古移設反対が売り物のオール沖縄の支持率を大きく下げた。
 オール沖縄の設立のきっかけをつくったのは故安倍元首相であった。安倍元首相は辺野古移設賛成することを沖縄自民党に強制した。強制に反発した翁長氏は自民党を離党して辺野古移設反対で共産党など左傾政党と連帯してオール沖縄を設立した。オール沖縄は県民に支持され、2014年には県知事選、衆議院選をオール沖縄が独占し、自民党県連は大敗した。その後もオール沖縄が連戦連勝した。自民党は連戦連敗した。しかし、8年後のオール沖縄の支持率は激減している。
 安倍元首相は街頭演説中に山上徹也に銃撃され死亡した。安倍元首相が死亡した年にオール沖縄も終焉する。