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統一教会問題から分かること 自民党が与党であり続ける

統一教会問題から分かること 自民党が与党であり続ける  


安倍元首相の銃撃事件をきっかけに白日の下にさらされた自民党議員と統一教会(現在は世界平和統一家庭連合)との親密ぶりである。イベント出席や講演、献金授受などが明らかになった。統一教会の選挙動員、投票の割り振りなど自民党と統一教会の関係がズブズブであることが明らかになってきた。テレビ局は政権との「癒着」を次々と暴露し、ジャーナリストの自民党批判が連日マスコミを賑わしている。岸田政権の支持率はら12.2ポイントも急落した。共産党は8月3日召集の臨時国会でこのことを究明していくと宣言している。
統一教会問題で明らかになったのは自民党は支持票を確保するのを最優先している政党であることだ。票を確保するためなら霊感商法などで消費者被害を拡大している反社会的カルト集団である統一教会とも親密な関係になるのである。とにもかくにも選挙に勝って政権を握ることを最優先にしているのが自民党である。
政権の座に居座るためには左翼とも手を組むのが自民党である。
1994年(平成6年)に自民党は社会党・新党さきがけと連携した。連携した理由は政権を握るためである。40回衆議院議員総選挙で自民党は過半数を確保することができなかった。政権を握るためには他の政党と連携しなければならなかった。自民党は社会党と連携したのである。社会党は左翼である。自民党とはイデオロギーが違う。政権の座につくためには左翼イデオロギーの社会党とも連携するのが自民党なのである。
自民党は自社さ連立。自自公連立、自保公連立、自公連立と政党を代えながら連立を続けた。連立の変化は自民党が政権の座を維持するためであった。自民党は単独で過半数を確保できない状態では他党と連立して過半数を確保して与党になることに執着した。
連立するということは他党の政治を認め、政策で妥協をしていくことになる。そのことを承知で自民党は他党と連立していったのである。自民党は自党の政策に固執することはなく、他党との妥協を進めた政党である。妥協することによって与党であり続けたのである。


 議会制民主主義は国会の過半数の議席を確保した政党が与党となり政権を握る。それは国民の過半数の支持によって政治が行われるということである。自民党が他政党と連立したのは自民党単独では国民の過半数支持を確保するのができなかったからである。自民党は国民の過半数の支持を得るために連立したのである。
 自民党は国民の過半数の支持を得ること執着した政党である。自民党は統一教会だけでなく他の宗教団体や市民団体とも密接な関係を築いた。支持票を確保するために。
 統一教会などから確保できる票はわずかである。与党になれるほどの票を統一教会から確保することはできない。与党になれる票を確保するのに一番重要なものは政策である。国民が支持する政策を実施することが与党になれるか否かを左右する。与党になるには国民が支持する政治をやることだ。
 国民が政策によって政党への支持不支持をすることが如実に表れたのが小泉首相から第二次安倍首相までの歴史である。
2001年(平成13年)小泉首相が誕生した。「自民党をぶっ壊す」と宣言した小泉首相は次々と政治改革をやり、斬新な経済政策を実施していった。小泉首相の政治を国民は支持し、自民党の支持率は上昇した。
2006年(平成18年)に安倍晋三氏が首相になり、小泉政権を引き継いだが、安倍首相は小泉政権の政治を継承しなかった。安倍政権の政治は国民に支持されなかった。
2007年(平成19年)の第21回参議院議員通常選挙では自民党・公明党が議席を大きく減らし、民主党に参議院での比較第1党を許した。
 安倍首相の次に福田康夫、麻生太郎が首相の座に就いたが国民に支持される政治はしなかった。2009年(平成21年)の第45回衆議院議員総選挙で、自民党・公明党は大敗した。民主党・社会民主党・国民新党による民社国連立政権が成立した。
鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦の3人が首相の座に就いたが失政が続き、国民の支持を失った。2012年(平成24年)に第46回衆院選で民主党は大敗した。自民党は絶対安定多数を超える294議席を獲得した。
再び安倍氏が首相になった。第二次安倍内閣は第一次安倍内閣の時とは違って、次々と政治・経済改革を行い、停滞していた経済を復興させた。安倍内閣は国民に高く評価され、解散するまでずっと支持され続けた。


統一教会と自民党の関係がマスメディアで連日報道され、そのために自民党への信頼は落ち、岸田政権の支持率は12ポイント下がった。しかし、自民党の政治への支持が下がったわけではない。自民党が政策に失敗して国民の支持が下がらない限り自民党が政権の座から落ちることはない。今のはバラバラである。国民の支持率はとても低い。自民党の支持率が落ちたからと言って野党の支持率が上がる確率は低い。自民党政権がつづくだろう。自民党と五分に闘える政党が現れるのはいつのことやら。野党改革が必要だな。