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ベトナムが中国ではなく日本に高速鉄道計画の支援要請 ベトナムの中国離れ

ベトナムが中国ではなく日本に高速鉄道計画の支援要請 ベトナムの中国離れ


ベトナムが日本に対し、「南北高速鉄道」建設での支援を要請した。高速鉄道は国土を縦断して首都ハノイと最大都市ホーチミンを結ぶもので、経済発展が進むベトナムの大動脈を形成する大型プロジェクトだ。日本に白羽の矢が立つ理由は、インドネシア高速鉄道における総工費膨張など、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の負の側面が各地で顕在化していることである。
 一帯一路は習主席の世界を支配する戦略である。莫大な資金を利用インフラを工事などをするが、工事は遅れ、それとともに借金は増えて返済は滞り、中国に支配される仕組みになっているのが一帯一路である。最近はスリーランカが被害を受けている。マレーシアやオーストラリアも被害を受けた。現在は一帯一路から脱している。


2018年
マレーシア東海岸鉄道事業中止、広がる反一帯一路。中国主導の2つのパイプライン事業計画からも撤退の公算
 中国が支援するマレーシア最大級のプロジェクト「東海岸鉄道」(ECRL)の計画を管理するマレーシア政府系のマレーシア・レール・リンク(MRL)がこのほど、「国益にそぐわない」ことを理由に、中国の習近平政権が進める一帯一路主要事業、ECRLの工事の即時中止を中国交通建設集団(CCCC)に命じた。マレーシア政府によると、同事業の即時中止は、マハティール首相が決定した。「契約内容だけでなく、融資率も高く、マレーシアにとっては不利益だからだ」という。


2021年
オーストラリア、州政府の「一帯一路」構想参加協定を破棄  
オーストラリア政府は今回、中国とヴィクトリア州が結んでいた2つの協定を、新たに制定された権限を使って破棄した。国益を守る合意に違反しているためと説明している。


 マレーシアとオーストラリアは一帯一路は国益にならないことに気づいて一帯一路を破棄した。そのことに気づかないで「債務の罠」にハマったのがスリランカである。


「債務の罠」にハマったスリランカ
スリランカはアジアと中東・アフリカを結ぶシーレーン(海上交通路)の要衝だ。南端のハンバントタ港は2017年から99年間にわたり中国国有企業に貸し出された。インフラ整備のため中国から湯水のようにお金を借りたものの結局、思ったような利益は出ずに返済不能に陥り、施設や土地を明け渡さざるを得なくなる「債務の罠」に陥った。
スリランカは国史上初めて、デフォルト(債務不履行)に陥った。経済は急速に悪化、インフレ率は40%に加速する見通しで、国内では抗議デモや政治危機が起きている。


インドネシアも一帯一路の罠に
 インドネシアの首都ジャカルタと第三の都市バンドンとを結ぶ高速鉄道プロジェクトは、ご承知の通り、日本が先行して準備を進めいていたにも拘わらず、途中から中国が参戦し、最終的には、中国側に契約を奪われた。
 2015年9月に中国に発注され、今月でちょうど6年になる。2019年には操業開始としていたが、プロジェクトは、操業どころか、今もなお工事中である。プロジェクトコストに至っては、その総額は大きく膨れ上がり、当初の予定価格を4割も上回るとされている。


 ベトナムは中国の一帯一路の正体を知った。だから、中国の甘い話に乗らないで日本に「南北高速鉄道」建設を依頼したのである。TPP11に参加しているベトナムは社会主義国でありながら議会制民主主義の日本を戦略的かつ長期的な主要パートナーとみている。


 国民を豊かにするために経済を発展させようとする国がアジアでは増えている。だから中国よりも日本との関係を強くする国々が増えている。