hijaiのブログ

沖縄、日本、世界の情勢や芸術について自由に意見するぞー

辺野古新基地建設反対が米軍基地撤去運動を衰退させていることを知っているか

辺野古新基地建設反対が米軍基地撤去運動を衰退させていることを知っているか


 私は嘉手納飛行場の近くに住んでいる。嘉手納飛行場は米軍基地の象徴的な存在である。象徴的な嘉手納飛行場に集まりこぶしを高く掲げて「米軍基地撤去」を叫ぶのが反米基地運動だった。毎年嘉手納飛行場に集まりデモをやっていた。しかし、最近は嘉手納飛行場に基地反対派が集まることはない。嘉手納飛行場の金網越しに「米軍基地撤去」を叫ぶこともない。いつの間にか嘉手納飛行場が静かになっている。その原因は辺野古である。
 現在の反米軍基地運動は辺野古の新基地建設阻止が中心になっている。だから、「新基地建設反対」をシュプレイコールする。「米軍基地撤去」は言わなくなった。それどころか「米軍基地撤去」を主張もしなくなった。主張しなくなったのは普天飛行場が辺野古移設に決まったことが原因である。
 昔は普天間飛行場撤去を主張していた。辺野古移設は普天間飛行場撤去を実現する。辺野古と普天間を比べると普天間より辺野古の方に移設したほうがいいと思う市民が増える。そのことを気にして次第に普天間飛行場撤去の声が小さくなっていった。
 辺野古移設反対派は辺野古移設反対とは言わないで「辺野古新基地建設反対」と言うようになった。辺野古に新しい米軍基地を建設することに反対であるというイメージをつくっていった。新基地建設を強調したために現存する米軍基地の撤去を主張しなくなったのである。辺野古移設反対運動は反基地運動を衰退させている。


国土面積のおよそ0.6パーセントに過ぎない沖縄に、在日アメリカ軍の専用施設のおよそ70パーセントが集中していることを問題にするが、されが「米軍基地撤去せよ」にはならない。米軍基地を日本全体で負担することを主張するようになった。復帰前から主張し続けてきた米軍基地の国外撤去が崩れてきているのだ。


キャンプ・シュワブの座り込みは米軍基地撤去を主張していない。辺野古に「新基地」建設することに反対している。
キャンプ・シュワブに向かってこぶしを突き上げるがキャンプ・シュワブ撤去を主張しているのではない。「辺野古新基地建設反対」を主張している。ということはキャンプ・シュワブは容認しているということだ。米軍基地撤去運動が盛んな時代では考えられないことである。本来の基地撤去運動なら「辺野古移設反対・普天間飛行場撤去」である。



今は、辺野古新基地建設反対・沖縄の米軍基地を本土に移設である。普天間飛行場については撤去も移設も言わなくなった。
米軍基地撤去運動は衰退している。