辺野古移設問題から見える沖縄政治の裏表
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2015年出版 </center>
辺野古移設問題から見える沖縄政治の裏表
普天間飛行場の辺野古移設は現地の辺野古は賛成であり、名護市長選では移設容認の候補者が圧勝した。名護市は移設に賛成であるのだ。しかし、移設の賛否は政党によって違う。自民党は賛成であり、共産党、社民党は反対である。立憲と公明党が合体した中道改革連合は賛否をいまだに整理していない。中道改革連は賛成する議員と反対する議員が混合しているのである。
共産党と社民党が移設に反対するのは沖縄の米軍基地をすべて撤去するという目的があるからである。共産党は共産党一党独裁のソ連が誕生したときに日本をソ連と同じ社会主義国家にすることを目指して設立した政党である。「
日本共産党は1922年7月15日に、堺利彦、山川均ら数名の有志によって創立され、日本で最も長い歴史を持つ政党である。共産党は創立当初から非合法な政党として弾圧を受けた。共産党員であるというだけで逮捕され、共産党員から離脱するように転向を強制された。留置場に入れられた共産党員は暴力を振るわれて死ぬ者も居た。それほどまでに弾圧された共産党である。小説家の小林多喜二は拷問で殺された。
1933年2月20日。非合法組織の同志と会うために都内の路上にいた所を、スパイの通報によって逮捕される。この時、逃げようと走り出した多喜二に向かって、特高は「泥棒!」と叫び、周囲の人間が正義感から彼を取り押さえたという。同日夕方、転向(思想を変えること)をあくまでも拒否した彼は、特高警察の拷問によって虐殺された。まだ29歳の若さだった。蟹工船」の作者である小林多喜二に興味があり、調べた、プロレタリア文学についても調べた。プロレタリア文学の中で中野重治の詩が大好きだった。
戦後は共産党は合法化され、公的な政党として活動することができるようになった。共産党は自主独立路線で活動し、現在は天皇制存続容認など現実路線を取りながら野党共闘を進めている。
共産党は他の政党のような議会中心政党ではない。文学、演劇、歌などの表現分野にも進出している。共産党が目指しているのは今の社会を変革した社会主義国家にすることである。旧社会党の社民党も同じである。衆議院選挙が始まった。共産党が目指しているものである。
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共産党が一番目に掲げたのが「資本主義を乗り越え。社会主義・共産主義の社会への前進を社会主義変換が課題」である。社会主義とは中国のように共産党一党独裁にすることである。そして、「主要な生産手段の所有・管理・運営を社会の手に移す生産手段の社会化」とは企業を国営にすることである。中国の習主席は企業を国営にしている。
社会主義の敵は資本主義である。だから米国は共産党の敵である。敵である米国の軍事基地が沖縄にある。共産党からみれば沖縄は米国に支配されているようなものである。支配から解放するには沖縄の米軍基地をすべて撤去するしかない。
普天間飛行場の辺野古移設を認めることは沖縄に米軍基地が存在することを容認することである。共産党にとってそれは認められない。だから、辺野古埋め立てが海を汚染しなくても移設には反対である。社民党も共産党と同じである。
沖縄から米軍基地を撤去するのが目的だから辺野古移設反対を主張する。しかし、移設反対とだけ主知用しても反対運動は盛り上がらない。米軍飛行場だから移設反対するというのは運動を盛り上げる効果は低い共産党のスサレートな主張「米軍基地撤去」を主張しても盛り上がらない。そこで考え出したのが、
「埋め立てすると赤土が流れ出し海が汚染される。サンゴは死滅し、魚は大浦湾からいなくなる」
であった。でもそれは嘘である。埋め立てで海が汚染されることはない。
沖縄は昔から埋め立てをしている。埋め立てで汚染されたことはない。海が汚染されるというのは子供だましの嘘である。しかし、共産党、社民党を中心とした移設反対派は全力を挙げて「埋め立てるとサンゴは死滅し魚は済まなくなる」を大々的に宣伝した。共産党や社民党など左派の運動員は多い。移設反対運動はどんどん展開した。その効果は大きかった。
2013年12月25日、仲井眞知事は安倍晋三首相(当時)と会談後、27日に辺野古埋め立て承認を発表した。しかし、2014年1月10日の左翼系が過半数の沖縄県議会の本会議において、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立てを承認したことは公約違反だとして、知事の辞任を求める決議が可決された。決議に拘束力はなく、仲井眞は辞任しない意向を示した。
2014年1月19日、知事選の前哨戦となる名護市長選挙が行われ、反対派の稲嶺進候補が圧勝した。
2014年名護市長選
当 稲嶺 進 19,839票
末松 文信 15,684票
埋め立てすれば赤土で海が汚染されるという嘘を名護市民は信じたのだ。だから、移設反対の稲峰候補が圧勝した。
2017年4月に政府が辺野古の護岸工事に着手した。埋め立て工事が始まったのだ。埋め立てする前に、赤土が海を汚染しないように周囲を高いコンクリートの壁で囲う。それを見れば、海が汚染されないことは誰でもわかるだろう。
2018年に名護市長選が行われた。埋め立て工事が始まって初めての市長選である。辺野古移設を容認した渡久地候補が移設反対の現市長である稲嶺氏を破り初当選した。
2018年名護市長選
当 渡具知武豊 20389
稲嶺 進 16931
埋め立てで海は汚染されないことを名護市民は知ったのである。汚染されないのなら人口密集地の普天間より米軍基地のキャンプシュワブの近くに移設したほうがいい。そのように考えるナコ市民が増えた。だから、渡久地候補が当選したのである。
2022年と今年の2026年も渡久地市長が圧勝した。4
2022年
渡具知武豊 19,524
岸本洋平 14,439
2026年
渡具知武豊氏(64)が20,009
翁長久美子氏(69)は10,543
埋め立てが海を汚染しないことを知った名護市民は普天間飛行場の辺野古移設を容認したのである。
移設反対の共産党、社民党にに騙されたのが自民党所属であった翁長雄志氏である。翁長氏は那覇市長を4期務め、2014年には仲井間知事に代わり県知事に立候補する予定であった。しかし、問題が起こった。辺野古移設問題が起こり、名護市長選で移設反対の稲嶺進氏が圧勝したのだ。翁長氏が所属している自民党から出馬すれば辺野古移設容認にしなければならない。しかし、移設容認では名護市長選のように落選する可能性が高いと翁長氏は思った。当選するには移設反対を選挙公約にしなければならない。当選することを最優先にした翁長氏は移設反対を公約にしたかった。移設反対に固執した翁長氏は移設容認の自民党を翁長グループ引き連れて離脱した。自民党を離脱した翁長氏は仲間を引き連れて自民党とは対立関係にある左翼の共産党、社民党と連帯した。連帯を正当化するためにの翁長氏が名付けたのがオール沖縄である。翁長氏は知事選で当選して県知事になった。
翁長 雄志 360,820 票
仲井真 弘多261,076 票
下地 幹郎 69,447 票
喜納 昌吉 7,821 票
知事になることを最優先したのが翁長氏である。自民党は仲井間氏に代わって翁長氏を知事候補に立てる予定であり、その準備を進めていた。ところが翁長氏の突然の自民党離脱である。引退予定の仲井間氏が予定を変更して知事選に出ることになった。翁長氏のための選挙運動をしていたのに急遽引退予定の仲井間氏を立候補にした結果10万票も差がついて落選した。
4年後の2018年は知事選挙であった。しかし、知事選挙のある年の2018年8月8日に翁長知事は病死した。翁長知事の代わりに立候補したのが国会議員の玉城デニー氏であった。
知事選結果
玉城デニー 396,632 票
佐喜真 淳 316,458 票
2018年の名護市長選挙は移設容認の渡具知武豊氏が圧勝した。名護市長選が県知事選に強く影響していたら咲間氏が当選していただろう。しかし、移設反対のデニー氏が当選した。名護市長選が県知事選に強く影響するとは考えられない。翁長氏は名護市長選が県知事選に大きく影響すると錯覚していたのである。辺野古移を容認して自民党から出馬しても翁長氏は当選していたはずである。
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